トキ呼び農法「Okaki式 水田直播き」考察!
2024年、稲作家yrmが、
* 無田植え
* 無中干し
* 無施肥
* 無施菌
* 無施薬剤
* 少草取り
で行なったシン稲作法「Okaki式 水田直播き」について考察する。
☝🏻行なった方法
-
🍂秋に代掻き
秋に代掻きしてOkakiを投入、春まで稼働させて草取りをした。
積雪や結氷期は稼働させなかった。
-
☘️春に直播き
水は10cm程度はったまま、春に種籾を播いた(400g/0.7反)。
播いた後もOkakiを稼働させた。
-
🤖Okakiの引き上げ
籾播き後、発芽を確認したらOkakiの稼働をやめた。
これ以降は水生生物の観察を行った。
しばらくするとコナギが気になり、Okakiを再稼働させたが稲も抜かれるため1日でやめた。
気になったヒエを100株ほど抜いた。
-
☀️夏に水落とし
水生生物がいなくなったのを確認して水を落とした。
あとは稲刈りまで何もしなかった。
-
🌾稲刈り
程よく実ったためコンバインで刈った。
収量は玄米で205kg、色彩選別後190kg。
🔬考察
Okakiは稼働させておくだけで草取りを手伝ってくれるため、
秋〜春まで稼働させたことで土の表面部分の草の種がほとんど発芽&抜かされ、
雑草の種のなくなった田面に種籾が落とされ、収穫まで到達したものと思われる。
春〜梅雨は多くの水生生物が田んぼの中で暮らす時期。
夏の カメムシ を捕食するであろう肉食系の生き物を、
この時期にどれだけ多く育て上げるかが 稲作家 の腕の見せ所と思われる。
なお、この田んぼには モリアオガエル の卵が50ほど産み付けられており、
数万匹のモリアオガエルのオタマジャクシが生まれ落ちたと計算できる。
他にも、畦には歩くと蹴飛ばすほどのトノサマガエルがおり、
数えられないほどのトンボが蚊を食べるためか、半袖短パンでも全く蚊に刺されないほどであった。
穂が出る時期にカメムシを探したが、見つかったのは4匹であった。
カエル、トンボ、クモ、カマキリなど、多くの生き物が害虫を捕食したものと考えている。
また、稲の生育は目を見張るものがあり、稲丈や穂長、株の太さはブリブリとしていた。
葉の色も黒緑をしており、イナゴも稲を食べるのに一苦労、ヒエの方が旨い、といった様子を感じた。
籾播きのころより田んぼには生物の糞らしきものが多くあり、
堆肥や米糠の類いさえも使わない、全くの無施肥であっても養分はこの田の中で生み出されていたものと考察する。
🍙稲作家yrm的 まとめ
-
田は回っている。人がそれを止めるなら、その先は人が回さなければならない
-
入れるのは水とロボットだけ、田んぼDXは「稲作x電気科」の時代へ
-
さぁ、日本中に朱鷺を飛ばそう!
🏞おまけ
春、カエルの卵。
発芽を守るヤゴ。
セリも見られるOkaki除草の漂着。
ガムシの卵、葉っぱタンデム。
糸トンボの羽化ラッシュ。
緑色のヤゴ。
大量に発生した藻。
起こしてしまったゲンゴロウかガムシの蛹。
カワニナ。
おそらくモリアオガエルのオタマジャクシ。
数え切れないギンヤンマの抜け殻。
おそらくギンヤンマのヤゴ。
いつもやってきた白いサギ。
130cmを超えるサンカクイ。
突然、イトミミズの大量発生。
おそらくゲンゴロウの幼虫。
稲刈り後の稲株。
ストロー状の管の中にある稲の根。